前回に引き続き、「指圧と経絡」。
すでにお亡くなりになられましたが、伝説の指圧師、増永先生のご著書にいろんなヒントと答えがかかれてあります。
「防衛機能のために外部からの刺激を警戒している皮膚の知覚は、その興奮に伴って当然適当な行動がとられることを予想している」
※体を守る働きを持つ皮膚が受けた痛いやダルイや痺れなどの感覚は、その感覚の高まりにともなって、原因を治そうとする行為がとられることを予想している。ということです。
痛みだけを取るのではなく、原因を治すことですね。ごまかすことでもありませんね。
「しかし、大脳皮質において、そのような行動が必要ないと判定されたときは、知覚は抑制され鈍麻する。」
※大したことない、放っておきゃそのうち治る、など自分を納得させ、原因(多くは筋肉のこわばり)を治す必要がないと頭で判定したときは、痛みなどの感覚は鈍ってしまう。
治ってしまうのはないですね。鈍ってしまうのだそうです。依然として原因はそこにあるのですね。
自分を納得させるのはあくまで自分の大脳皮質)が判定することなので、誰かが(医師など)そう言ったからといっても判定したのは自分の大脳皮質ということですね。つまり自己責任ということです。なかなか難しいものですが、自分の体ですから、これも仕方ありません。
こうして、鈍麻がさらに鈍麻になり、鈍麻を重ねて、ある日、体は警告を発するわけです。
それでも原因を直す行為をしないと、警告が悲鳴に変わるわけですね。
「何にもしていないのに、痛くなって・・・」は、その原因に慢性的原因があったということです。
これに気付かないという場合、相当鈍麻していると言ってもいいと思います。忘れている場合もありますね。
「火のないところに煙はたたぬ」と昔からいうように、原因のない痛みや症状はないというところですね。
筋肉を適度に緩めましょう。