非常にひどい腰痛、他の痛み・・などなど、早く治ってほしい。できれば一瞬で。

その気持は良くわかります。私が20年前アトピー性皮膚炎のような症状にかかったときは、本当にそう思いました。自分の首から下の皮膚を見るたびに「ゾ〜」と気持ち悪い思いをしていました。医療のスタンダード治療薬と言われるステロイド剤で悪化、副作用(今でも消えずに残っています)が多発し、自分の判断でそれを止め、当時習っていた重曹とか食事法とか様々なものをやってみて、数カ月後に「あれ?治ってきている・・」と気づき始めてから、スーと完治しました。

以前、90歳台の女性の腰痛だという患者さんが娘さんに連れてこられました。両手の指も曲がっており、膝痛で何十年と病院に通っているそうです。ベッドから起き上がるときに激痛があり、歩くのもままならないようでした。この時点で重症であり、長期間の慢性症状が悪化したことがわかります。

この状態が1度の施術で劇的に改善し、何事もなかったかのようになるのが普通でしょうか?中高校生でも回数がかかるときはかかるのです。一度壊れたものが通常の状態まで回復させることは大変です。時間も労力もかかります。機械のように部品を交換するわけではないので、これは当たり前のことです。

しかし、この患者さんは1度で治らないことが不満のようでした。「治らない治らない」と繰り返していました。驚いたことに連れて来られた娘さんも一度で魔法でもかかったかのように、大改善すると期待していたのです。

当然、途中で途切れました。仕方がないですね。ご本人の意思次第ですから。私は説明はしますが、説得も強制もしません。

この方だけではなく、これまでの自分の体のケアを全くせず、それを棚に上げ、自分の生活状況、年齢を考えることなく、「お金がないから、時間がないから、早く治してほしい。どのぐらいかかるんですか?」と問い、自分の身勝手な妄想による期待どおりにいかないと施術者(医師に対しても)の腕が悪いかのような言動をとる方がたまにいます。

どうにも救いようがないですね。ただ、当院はこのような方は特殊なケースです。圧倒的多くはお互いに2人3脚を組んで、治る方向に一緒に歩んで行こうというケースなので、本当にありがたいと思います。当然、経過が非常に良いです。