数年前にもこのような患者さんがいらっしゃいましたが、原因はこれだろうというのはあったのですが、いまいち自信がなく、継続施術も途切れてしまったことがありました。

今回の患者さんは、頭痛、腰痛、肩こり、首の痛みなどで以前から当院に通院していたこともあり、このクラクラの原因が不明な病因でなく、難治性でもないことは明白でありました。したがって以前の経験とこれまでに得た知識をあせて考えて、「これは頚椎に原因があるな」と見込み、継続施術が始まりました。

結果は良好で、数十回施術をしましたが、5回ぐらい経過したぐらいから、徐々に回復傾向になり、ほぼ完全に症状はなくなりました。原因と見込んでいた頚椎の状態もだいぶ回復しました。主に筋肉のこわばりの長年の積み重ねと言ったところです。

ほとんどの痛み、不調の多くは筋肉のこわばりが慢性化し、蓄積していった「結果」のものです。しかし、多くの方はそれを理解しようとせず、ただ「早くなおることだだけに」意識を向け、自分自身が適切なケアをしてこなかったことを棚に上げ(痛み止めや湿布でごまかす)「いつ治るんですか?」と魔法でもかけてもらって1,2回で軽快するかのような勝手な妄想を思い込んでいます。そうして、その思い込みどおりにならないことで自ら迷路に迷い込んでいる傾向が見受けらます。とくに高齢の方に多いようです。

高齢のなればなるほど、その分、肉体を使ってきた年月が長いことと、回復力が弱まっているので、それを考える必要があります。

それにしても今回の患者さんは50代で、以前から私の施術を受けてきた方なので、お互いによく知っているわけです。ですから、そこには信頼関係と安心がすでにありますから、比較的短期間で大きな改善をみられたのでしょう。